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「美容歯科」と「審美セラミック治療」。何が違うの・・・?
これらの違いについて、一度は疑問を持たれたことがあるのではないでしょうか。
二つとも「美」という字を含んでいるため、「歯を綺麗にすること以外に違いはない」と考えられている方が非常に多いようですが、実は「歯に対する考え方」が異なります。
審美セラミック治療では、歯の「噛む」という機能の回復・改善を重視しながら、美しい歯並び・口元を手に入れることを目的とした治療を行います。その一方で、美容歯科は歯の機能回復よりも、とにかく形を美しく整えることを目的にしています。
つまり、「歯の役割を意識した治療を行っているか否か」が違いと言えます。
文章だけで見ると、そこまで大きな違いだと捉えられないかもしれません。
しかし、審美セラミック治療と美容歯科のこの考え方の違いに、深刻な問題が見え隠れしています。
他院で行った治療を当院で再治療した症例。リスクとしては、過度の衝撃で割れることがある。
上記症例は一見綺麗に整っていると思いますが、歯肉が非常に腫れています。
来院された患者様は、見た目もさることながら、歯茎の腫れ・痛みで来院されたのです。
被せ物をとってみたところ下記のものが残っていました。
これはセメントの取り残しです。
また、かぶせ物自体も非常に長い構造になっていました。これから歯肉の腫れ・痛みの原因になっていました。
治療では、これらをすべて改善したのち、かぶせ物、そして歯肉のバランスを整えました。
その他のリカバリー症例をご紹介します。
他院で行った治療を当院で再治療した症例。リスクとしては、過度の衝撃で割れることがある。
担当医からのコメント
以前治療した上顎の前歯部が時間の経過と共に外れそうになってきています。また、歯の色が、他の天然歯とのバランスも取れれていませんでした。色・形・歯肉のバランスを当院で総合的に改善した症例となります。 |
ここでは、中長期的に「審美性」「機能性」を維持できるような取り組みを行っている審美セラミック治療の特徴をご紹介いたします。
理由1歯の神経を可能な限り残す
理由2歯周病を改善してから治療を進める
理由3「噛み合わせ」を考慮した治療を実施
それぞれご説明します。
理由1:歯の神経を可能な限り残す
美容歯科から転院された患者様のお話を伺うと、美容歯科では審美セラミック治療の前に歯の神経を抜くケースが多いようです。
ケースによっては、当院でも歯の神経を抜かなくてはいけないこともありますが、それは最終手段です。「神経をとってしまった」と話される患者様が多いので、そんな簡単に神経を抜いてしまうなんてと残念な気持ちになりました。
歯の神経を抜くとどのようなデメリットがあるかご存知でしょうか。
歯の神経は歯に栄養を与える役割がありますので、神経を抜くことで歯には栄養がいかなくなり、歯がもろく欠けやすくなってしまいます。それだけではなく、細菌への抵抗力も下がり、虫歯が進行しやすくなり、抜歯への道を辿ることになってしまいます。
つまり、神経を抜くことで、歯の寿命が縮まってしまうのです。
それだけ歯の神経は大事な存在だといえます。
せっかく高額な治療費を払って歯を白くしたにも関わらず、虫歯になり歯を抜くようなことになってしまっては、後悔しても後悔しきれません。
可能な限り歯の神経を残す手段を考え抜いた上で治療法を選択されるのが望ましでしょう。
理由2:歯周病を改善してから治療を進める
審美セラミック治療を行うにあたり、歯周病治療を行うことは不可欠です。
歯周病になると歯茎が腫れてしまうので、その状態で型取りをしても、お口に合わないかぶせものが出来上がってしまいます。そうなると、かぶせものと天然歯の間に隙間が生じてしまいますので、そこから虫歯菌が侵入し、かぶせものを外してみると、その中は虫歯だらけ・・・
このような悲劇を防ぐためにも、歯周病治療は必須となります。
上記症例をリカバリーしたものが下記になります。
他院で行った治療を当院で再治療した症例。リスクとしては、過度の衝撃で割れることがある。
担当医からのコメント
治療対象部位は上顎の前歯部になります。歯と歯肉の隙間から歯周病菌が入り込み、歯周病が進行していました。まずは歯周病の改善を行い、色合い・形を整えた症例になります。 |
美容歯科から転院されてきた患者様にはお伝えしていることですが、「かぶせものの美しさ」や「治療費の安さ」だけで歯科医院を選ぶのではなく、「歯の健康を意識した治療を心掛けている歯科医院であるか」を念頭に置いて、受診先を選んでください。
理由3:「噛み合わせ」を考慮した治療を実施
歯周病と同じくらい大切なことは何だと思いますか?
それは、「咬み合わせ」です。
正しい咬み合わせになっているかが、あなたの人生を大きく左右すると言っても過言ではありません。
頭痛や腰痛、肩こりなどの不定愁訴は、不適切な咬み合わせに起因することがあります。恐ろしいことに、たった少しの咬みあわせのずれが、全身の健康に支障をきたすことがあるのです。
歯科医療には、「咬みあわせで始まって、咬みあわせで終わる」という言葉があるほど咬み合わせは重要なウェートを占めています。
医療人としての責任と誇りを忘れない
ここまで、審美セラミック治療を受ける際に大事なことをご説明してきました。
当院は治療法の選択の際に必要な情報を提供するために カウンセリングを積極意的に行っています。一人で悩まず、不安なことがあればどんな小さなことでもご相談ください。
医療人としての責任と誇りを決して忘れることない治療を、当院では行っております。